CCA REPORT遠隔コミュニケーションを知る

ASP型、サーバー型、ハードウェア設置型?導入するならどれが正解?

2016.09.12

ASP型やサーバー型、ハードウェア設置型など、さまざまな種類が用意されているビデオ(テレビ)会議システム。導入するうえでは、どんな基準で選べばいいのでしょうか。それぞれの違いやメリットを、費用や保守面、通信方式、回線の安定性などの観点から説明します。

手軽さがメリットのASP型

ASPとは「Application Service Provider」の略で、ブラウザを通してサービス提供会社のサイトにアクセスする利用形態のこと。システムがすべてインターネット上に設置されているため、クラウド型と呼ばれることもあります。
ASP型の最大のメリットは、その手軽さにあるといっていいでしょう。契約時に発行されるIDやパスワードさえあれば、会社や外出先、自宅など場所を選ばずに利用できるほか、パソコンを用意するだけで気軽に利用開始できます。
また、利用の際に新たに機器を導入する必要がないため、初期費用がおさえられるのも大きなポイント。基本的にはサービスを利用する月額料金だけで使用することができます。
その反面、サービス提供会社のサーバーにアクセスして利用するため、ほかのユーザーのアクセスが集中したり、回線が混み合う時間帯に使用したりする場合は、映像のコマ飛びや音声の遅れなどが発生し、回線が不安定になるおそれがあります。
また、セキュリティ面はどのサービス提供会社も万全の対策を行ってはいるものの、インターネット上に音声や資料などのデータが流れることになるため、情報漏えいの可能性がゼロとは言い切れない部分があります。特に、インターネット上にデータをアップロードすることを禁止している企業の場合、利用できない可能性もありますので十分な確認が必要です。

安定性と利便性のバランスが魅力のサーバー型

サーバー型はその名の通り、社内に専用サーバーを設置してやりとりを行う利用形態のこと。社内ネットワークを利用するため、外部からのアクセスが集中することがなく、回線が非常に安定しているという特徴があります。映像のコマ落ちや音声飛びといったトラブルも少ないため、ストレスなく利用することができるでしょう。
また、外部のネットワークに接続しないため、高いセキュリティを誇っているのも大きなポイント。インターネットへのアクセスを禁止されているような端末や部署でも利用できるという強みがあります。
ただ、利用開始の際にサーバーを設置する必要があるため、購入する場合でもレンタルする場合でも、一定の初期費用が発生するというデメリットがあります。また、サーバーの管理やソフトウェアの入れ替えといった保守業務も発生するため、社内で専門的な知識を持つスタッフを用意しなければいけないという手間もあります。

高品質な音声や映像が魅力のハードウェア設置型

ハードウェア設置型はパソコンを利用せずに、専用の通信機器を使ってやりとりする利用形態のこと。ビデオ会議専用の通信回線を利用するため通話は非常に安定していて、音声や映像の品質もASP型やサーバー型以上に高いというメリットがあります。
また、パソコンを利用しないため外部から悪意あるプログラムが入り込む余地が少なく、セキュリティの面でも安心して使うことができます。当然、外部ユーザーと回線を共有することもないため、時間帯によってサーバーが混み合うといったトラブルもありません。
サーバー型と同様、機器の点検や調整といった保守業務は発生しますが、サーバー型のように頻繁に行うものではないため、比較的手間がかからないというのもうれしいところ。サービス提供会社によっては、この機器の保守まで含めて契約できるケースもあるので、その場合はさらに手間を省くことができます。
欠点らしい欠点の見当たらないハードウェア設置型ですが、ASP型やサーバー型と違ってパソコンを使用するわけではないため、自分の席で気軽に利用できない点は注意が必要です。一般的には専用通信機器を会議室などの別室に設置し、通信する場合は利用者全員がそこに集合する必要があるため、その利用方法の違いを想定しておく必要があります。
また、利用開始の際は専用機器を導入する必要があるため、相応の初期費用が発生するのも頭に入れておきたいポイントです。

それぞれの特徴を理解して、場面によって使い分けよう

一言にビデオ(テレビ)会議システムといっても、通信方式によってそれぞれメリット、デメリットは異なります。
特に、回線の安定性や映像・音声の品質は使い勝手を大きく左右するもの。社内の簡単な打ち合わせ程度なら、多少音声が乱れてもフォローできるかもしれませんが、社外の人とやりとりする場合や、全社会議などで企業のトップが発言するようなケースでは、相応の通信品質を確保しておきたいもの。それぞれの特徴を理解し、利用する場面に応じて使い分けるのが賢い利用方法といえそうです。

参考:ビデオ会議サービス|コーラス・コール アジア

 

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